ウェブサイトの翻訳を最新に保つ
ウェブページは静的なものではないので、ある翻訳ページがどの オリジナルバージョンを参照しているのかを見失なわないようにする 良いアイデアがあります。また、この情報を使うことで、最後に翻訳 されたあとにオリジナルページの変更があったのはどのページか、を チェックすることができます。この情報は文書の先頭 (とは言っても他の "use" ヘッダの下) にこの樣な形式で埋め込んでください。
#use wml::debian::translation-check translation="git_commit_hash"
git_commit_hash の部分はオリジナル (英語ページ) の Git のコミットハッシュ値です。
この値は 翻訳元となる英語版のファイルを見ることで得られます。特定のコミットの詳細は
git show
ツールの git show <git_commit_hash>
で得られます。
webwml ディレクトリで copypage.pl スクリプトを
使えば、最初のバージョンの翻訳ページにtranslation-check
行が自動的に追加され、
その時点の翻訳元のファイルのバージョンがわかるようになっています。
これはオリジナル言語 (英語) がしばしば更新されるのに、翻訳ページが
それほど頻繁には更新されないような場合にも役立ちます。コンテントネゴシエーションを使用して
いるため、翻訳ページを読んでいる人は、この事に気づかなかったり、オリジナル
ページの新バージョンで紹介された重要な情報を見逃すことになってしまいます。
translation-check
テンプレートは翻訳が古いものになっていないか
のチェック、またユーザに翻訳文が古いことを知らせる適切なメッセージを
表示するコードを含んでいます。
この translation-check
行で利用できる補足的なパラメータもいくつかあります。
original="language"
- language の部分は翻訳の元となった言語名です
(英語以外を翻訳した場合)。この名前は VCS 中の各言語毎の最上位
サブディレクトリ名、および
languages.wml
テンプレート中の言語名と一致していなければなりません。 mindelta="number"
- オリジナルと翻訳ページの git リビジョンの差が この値以上になると、翻訳ページの内容が少し 古く なったとみなされます。 デフォルト値は 1 です。 重要でないページには 2 をセットします。これで、オリジナルが 2 回更新されて初めて翻訳ページが少し古くなったとみなされるようになります。
maxdelta="number"
- オリジナルと翻訳ページの git リビジョンの差が この値以上になると、翻訳ページの内容が 相当古くなった とみなされます。 デフォルト値は 5 です。 重要なページには 5 より小さい値をセットします。 1 をセットすれば、オリジナルの変更の都度、翻訳ページの内容が 相当古くなったことがわかります。
未翻訳ページの一覧と同様に、古いとみなされる全翻訳の報告をファイルの差分 への便利なリンク付きで掲載した翻訳状況も存在します。 このページが翻訳者の手助けになったり、新たに手伝ってくれる人を呼び寄せる ことができれば幸いです。
ユーザが非常に古くなった情報を見てしまうのを避けるために、 オリジナルのページが更新されてから 6 ヵ月間更新されていない翻訳は、 自動的に削除されます。どのページが削除されそうになっているか調べるには、古くなった翻訳のリストを見てください。
また、webwml/ ディレクトリにあるスクリプト check_trans.pl が利用できます。これは更新の必要があるページを 表示してくれます。
check_trans.pl language
language の部分はあなたの翻訳したページを含む ディレクトリ名 (例えば "japanese") です。
翻訳されていないページは "Missing filename
"
と表示され、オリジナルに追従していないページは
"NeedToUpdate filename to version XXXXXXX
"
と表示されます。
何が変更されたかを正確に知りたいなら、上記コマンドのコマンドライン オプションに -d をつければ差分が得られます。
ページが見つからないというワーニングを出さないようにしたい場合
(例えば昔のニュースなど) は、ワーニングを鎮まらせたいディレクトリに
.transignore
というファイルを作成し、翻訳する予定のない
ファイルを 1 行につき 1 つずつ記入した一覧にしてください。
メーリングリストの説明の翻訳状況を追跡する同様のスクリプトがあります。
解説については check_desc_trans.pl
スクリプトのコメントを
読んでください。